平成 27 年度 第 84 回日本寄生虫学会総会議決事項
開催日時 平成 27 年 3 月 21 日(水)11:30~15:00 開催場所 杏林大学三鷹キャンパス講義棟C 会場
総会に先立ち、平成 26 年 1 月から本学会開催時までにご逝去された以下の会員に対し て黙祷を捧げた。 阿部達也元評議員 平成 26 年 4 月逝去 66 歳(第 42 回小泉賞受賞者) 頓宮康正元評議員 平成 26 年 6 月逝去 76 歳(元岡山大学教授) 西村亮徳正会員 平成 26 年 9 月逝去 69 歳(西村医院院長)
宮本健司評議員 平成 26 年 11 月逝去 78 歳(元旭川医科大学助教授)
1.会務報告 (1)会員動向 平成 27 年 3 月2日現在の会員動向について報告があった。会員数 753 名で、ほぼ例 年と変化はない。 (2)理事等選挙結果 平成 26 年 8 月 30 日に公示された理事及びプログラム委員選挙結果について理事長か ら報告があり、総会で承認された。 (3)小泉賞・奨励賞審査委員選挙結果報告 松本選挙管理委員会委員長より、平成 27 年 3 月 21 日に投票が締め切られた小泉賞・ 奨励賞審査委員選挙結果が以下の通り報告された。 青木克己 赤尾信明 五十嵐郁男 太田伸生 片倉 賢 金子 修 狩野繁之 河津信一郎 北 潔 小林富美惠 坪井敬文 鳥居本美 野崎智義 久枝 一 平山謙二 堀井俊宏 松本芳嗣 丸山治彦
(4)第 85 回大会準備状況 堀井洋一郎次期大会長(宮崎大学)より、会期は平成 28 年 3 月 19 日と 20 日の両日 にわたり、宮崎市内で開催することが報告され、多くの会員に参加してほしい旨の要請 があった。 (5)吉田幸雄・有薗直樹著『図説人体寄生虫学』(南山堂)の著作権譲渡について
この件については、吉田名誉会員、有薗評議員からの申し出をありがたく受け、すみ
やかに著作権者、南山堂、日本寄生虫学会の三者間で契約書の締結を行うことが報告さ
れた。著作権譲渡に伴う印税の取扱いについては、新理事会での継続審議とすることと
した。
(6)PI 編集刊行状況報告
名和編集長より、堀井理事らの責任編集による「田邊和裄先生の追悼号」が刊行され、
さらに special issues を担当する北理事の下、7本の特集号が企画されていることが
報告された。
(7)各種委員会報告
国際交流委員会
以下のことが報告された。世界寄生虫学者連盟から、今後定期的に New Letter の発
行があること、また、ICOPA XIV が 2018 年 9 月 9 日~13 日に韓国 Daegu で開催される
こと、日米医学協力研究会寄生虫疾患専門部会の現状、日韓寄生虫セミナーの準備状況、
日独原虫病協会が主催する「日独原虫病シンポジウム」を 2016 年に東京で開催予定で
あること。
教育委員会
昨年実施したい医学教育に関するアンケート調査について説明があり、アンケート調
査を元にした報告書を作成し公表していく予定である。
情報処理広報委員会
新しい HP を作成中であり、近々公開予定である。
用語委員会
新和名表を暫定公開して会員からの意見を公募中であり、できるだけ早く正式版に移
行したい。
プログラム委員会
新演題領域による演題募集を行い、それぞれの演題領域ごとの演題数に偏りはほとん
どみられず、まずまずの結果であったことが報告された。演題登録は今後ひとり1題に
限ることとする。また、演題登録時に COI 開示については、「あり」とした場合は、そ
の開示情報を利益相反委員会に送付し、同委員会において審議することとした。
(8)名誉会員、終身会員、評議員の推薦
理事会で推薦された以下の会員について、審議の結果、原案どおり承認された。
名誉会員
大友弘士元評議員、林 正高評議員
終身会員
宇賀昭二評議員、七戸和博評議員、下田健治評議員
評議員
山本雅裕会員、高島英造会員、岸本英博会員、岩田 敏会員
(9)会則等の改訂 ア.日本寄生虫学会会則第7条の改訂 第3項の次に、 『4.支部大会の開催に要する費用の一部は、学会がこれを支弁する。
支弁の額は理事会の議を経て、評議員会で承認のうえ、総会で議決するものとする。』
を加える。
イ.理事選挙実施規程第9条の改訂
第6項の次に、『7.当選人が、その就任前において事故等により理事の職務を遂行で
きないと認められるときは、その当選人の選挙区における次点の被選挙人をあらたな当
選人とし、総会で承認を受けるものとする。』を加える。
ウ.小泉賞・奨励賞審査規定の改訂
規程第3項の推薦資格に『終身会員』を追加する。
エ.各種委員会設置規程第2条の改訂
「(10)倫理委員会」の次に、『(11)学会出版物等の編集に関する委員会(仮称)』
を加える。なお、同委員会の委員長には北潔理事を充て、委員は委員長の指名により理
事会が任命するものとすることで合意した。また、同委員会の細則については新理事会
において作成することとした。
オ.利益相反委員会細則第2条の改訂 (1)及び(6)、(7)に文言を追加することで合意した。 カ.倫理委員会細則第2条の改訂
(1)倫理規定違反を犯した会員に対する会員資格審査に関する文言を追加することと、 第3条(4)「法律の専門家1名」を削除。 以上の改訂案は審議の結果すべて原案どおり承認された。
(10)平成 26 年度決算報告 平成 26 年度の一般会計ならびに特別会計の決算について、資料を基に理事長から説明 があり、2名の会計監事(川合会員、青才会員)により監査を受けたことが報告された。 審議の結果、満場一致で平成26 年度決算書は承認された。 (11)平成 27 年度予算について 平成 27 年度予算案について、理事長より説明があった。前年度未使用の特別号刊行補 助、HP 更新費を今年度再度計上したが繰越金は600 万円以上を確保できる見通しであ
ることが報告された。 (12)目黒寄生虫館小川和夫館長から、目黒寄生虫館で販売している寄生虫標本の中で、 在庫が底をついているものがあり、以前「標本サプライセンター」としての機能を果た
せなくなってきている。学会員の手元で、寄生虫館に提供してもいい標本があれば、是
非とも送って欲しいとの要請があり、学会としても協力していく必要がある旨、理事長 の発言があった。 (13)学会賞授賞式 小林審査委員長より、小泉賞・奨励賞審査経過について説明があり、本年度の小泉賞
及び奨励賞受賞者は次のように決定した旨報告があった。その後、理事長より両受賞者 に賞状と記念メダルならびに副賞を贈呈した。 第62回小泉賞 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 由井克之教授 第24回奨励賞 長崎大学熱帯医学研究所 麻田正仁博士 竹内勤日本予防医学協会理事長(小島莊明名誉会員代読)より桂田賞受賞者の紹介が あった。その後、賞状と記念メダル、副賞が贈呈された。 本年度の第 82 回桂田賞受賞者は「住血吸虫症の新たな制御法の開発に関する研究」 により、太田伸生東京医科歯科大学教授が受賞した。 以上