平成26年度 夏期理事会議事録

平成26年度日本寄生虫学会夏期理事会議事録

開催日時 平成26年8月29日(金)12:00~15:00
開催場所 東京医科歯科大学M&Dタワー16階小会議室3

出席者:五十嵐郁男、太田伸生、北 潔、小林富美惠、斎藤あつ子、坪井敬文、名和行文(機関誌編集長)、久枝 一、平山謙二、福本宗嗣、堀井俊宏、松本芳嗣、丸山治彦、(五十音順、敬称略)
欠席者:板垣 匡、松岡裕之、善本知広(敬称略)
オブザーバ:赤尾信明(庶務委員)

正午、太田理事長より、6名の理事から欠席あるいは遅刻の連絡があったが、当初出席理事が9名と理事会の定足数を満たしており、平成26年度夏期理事会の成立が確認された。

【報告事項】

(1)会員動向
平成26年8月22日時点の会員動向について太田理事長より説明があった。また、物故会員について、平成26年4月10日にご逝去された阿部達也元評議員について、逝去時にはすでに退会されていたが、長らく評議員としてご活躍いただいたので、この場においてご冥福をお祈りする旨の発言があった。

(2)理事等選挙開票結果について

  1. 丸山選挙管理委員より8月28日に開票作業が行われた理事等選挙の開票結果について報告があった。なお、今回の選挙は新しい理事選挙規程に則った初めての選挙であったので、いろいろな問題点が生じた。これらの点を次回の選挙に活かせるよう、文書にまとめておくことが申し合わされた。
  2. 選挙結果については学会HPなどですみやかに広報するよう意見があった(平成26年8月30日午後12時30分に学会HPへ掲載した)。
  3. 太田理事長より、今回11通の無効投票があったことは残念であり、次回の選挙ではこれらの無効投票を出来るだけなくすよう努めていただきたいとの発言があった。
  4. 新理事による理事会の発足は次期総会で承認を受けた後正式に発足することになるが、それまで半年以上の時間があるので、次回の選挙日程については新理事会において改めて検討することとした。
  5. 新理事が総会で承認されるまでに欠員が生じた場合、あるいは理事在職中に欠員が生じたときの規程が理事選挙規程にないので、この点について規程に追加を行う必要のあることが太田理事長から指摘され、規程の見直しを次回評議員会、総会に提案することとなった。

(3)第84回大会準備状況について
小林次期大会長より、口頭で以下の説明があった。

  1. 大会HPを7月24日に立ち上げ、今後このHPを通して会員への情報提供を行っていきたい。
  2. 新しい領域分野別で演題を募集するが、内容についてはプログラム委員と密接に連絡を取りながら進めていく。どの委員に領域を担当してもらうかは大会長に一任する。
  3. 現在のところ、2つのシンポジウムを企画(「生命維持と寄生制御」および「原生生物における多様性と進化」)している。
  4. 理事会は3月20日に予定している。

(4)編集刊行関係
名和機関誌編集長より、資料を基にParasitology Internationalの刊行状況について以下の説明があった。

  1. 鈴木康弘地域編集長に代わり、Dr. L. Maesがあたらしい編集長として加わった。
  2. 現在3本のreview articlesを編集中で、今年度中の刊行を目指している。また、4本のreview articlesのproposalを受けており、うち2本については早急に機関運営委員会で出版の可否について検討いただきたいとの要請があり、持ち回り委員会で審議することとなった。
  3. 太田理事長より、田邊先生の追悼特集号については本年度の学会予算に出版経費を計上してあるので、年内に出版できるよう努力してほしい旨発言があった。
  4. 名和編集長の任期があと3年であることから、次の編集長候補について各理事は予め考えておいてほしい旨の発言があった。

(5)財務関係

  1. 各種研究会ならびに支部会開催捕縄については来年3月末をめどに学会事務局に申請してほしい旨太田理事長から要請があった。
  2. 開催補助費を受領した研究会においては、支出に関する領収書コピーならびに報告書を学会本部に提出するよう求めることとした。なお、支出項目については各研究会の裁量に任せることとした。

(6)その他

  1. ICOPA XIII(メキシコ)について、五十嵐国際交流担当理事より資料を基に説明があった。また、太田理事長より、五十嵐理事がWFPのExecutive Board Memberに選出されたことが報告され、引き続き国際交流委員としてその任に当たるよう要請があった。次回ICOPA IVは韓国で開催されることが決定したと報告された。
  2. ICD協議会主催の講習会について、寄生虫学会としても開催する必要があるので、次次期以降の大会長は学会開催に合わせ開催できる体制を整えたほしい旨依頼があった。

(7)各種委員会報告

  1. 平山情報処理担当理事より、学会HPを現在リニューアル中であるが、HPを飾る寄生虫関連のオリジナル写真を募集しているので協力してほしい旨依頼あった。
  2. 福本教育委員会担当理事より、先に実施した全国医学系大学における寄生虫学・医動物学教育実態調査について80大学中62大学から回答が寄せられ、現在分析作業を行っており、結果は次回総会までに公表したいとの発言があった。これに関し、9月に行われる東日本支部大会で寄生虫学教育に関するシンポジウムを組んでいるので、参考にしたいとの説明があった。
  3. 太田理事長より、寄生虫関連のバイオリソースの保存利用等について、現在管理している担当者が退職などによってその職を離れてしまうことによって貴重なリソースが失われてしまう事例がおきており、事前にそのような事例を把握した場合には学会としても適切に対応したい旨の発言があった。

【審議事項】

前回理事会の議事録の確認を行い、これを了承した。

(1)利益相反委員会ならびに倫理委員会細則について

  1. 前回理事会で継続審議となった2委員会の細則について審議した。小林理事ならびに坪井理事より、次回大会に置いてはUMINシステムを利用した演題登録時に、COIについての開示を行う項目をあらたに追加したと報告があった。
  2. 両委員会細則については種々議論の結果、いくつかの条文についてその文言の訂正あるいは削除を行い、倫理委員会細則については倫理規定違反を犯した会員を処罰する条文の追加等の修正を行ったあと持ち回り理事会で審議することとなった。

(2)小泉賞・奨励賞選考委員選挙について

  1. 太田理事長から、会則では理事選挙と同時に実施しなければならない選考委員会選挙であったが、理事等選挙が無事終了したので、引き続き選考委員会選挙を実施したい旨の発言があり、その日程については今後検討し、HPなどの会員に周知することとなった。
  2. 坪井理事より、推薦票につける推薦状に関し、現行の規程は曖昧であるとの指摘があり、推薦状についてはこれを不要とすることで合意し、内規を修正したうえで、次回の評議員会に諮ることとした。

(3)除籍となった2名の会員の再入会審査について
太田理事長より、除籍となった経緯について説明があり、その後の審議の結果、朝尾氏については再入会を認めるが、二瓶氏については2003年度の正会員会費を納入した上で、入会を認めることとした。

(4)日本寄生虫学会誌の電子化について
今年度の科学研究費に、理事長名あるいは情報処理担当理事を代表者として、寄生虫学雑誌の電子化に関わる科研費を申請することが了承された。

その後、太田理事長より閉会の挨拶があり、午後4時に夏期理事会を終了した。