平成18年度 総会議事録

日本寄生虫学会平成18年度評議員会・総会における決議および報告事項

日時:平成18年(2006年)5月19日(金)12:05~14:00
場所:弘前文化センター(弘前市)
議長:理事長 北 潔

報告事項

1. 庶務関係
平成17年度(2005年)会務報告ならびに収支決算書を承認した。
2. 大会関係
次期大会は平成19年(2007年)3月29日から30日の2日間(3月28日は理事会、サテライト),大阪大学吹田キャンパスコンベンションセンターで開催する旨、次期大会長堀井俊宏教授(大坂大学微生物病研究所)より報告された。
3. 新役員関係
新理事会において、竹内 勤教授(慶応大学)が新理事長に選出されたことが報告された。
4. 編集関係
有薗編集委員長からParasitology International(PI)の編集状況について報告があった。刊行費維持のため、会費値上げなどの検討も必要との意見が述べられた。
5. 各種委員会関係
(1)北大会長代理から,第53回小泉賞については再投票中であること、第15回奨励賞は迫 康仁(旭川医科大学医学部寄生虫学講座・助手)「条虫感染における発育ステージ特異遺伝子発現の証明と血清診断への応用」に決定したことが報告された。
(2)青木孝プログラム担当理事から,演題領域の改正について次期プログラム委員会での検討をお願いする旨が伝えられた。
(3)倉持用語委員会委員長から用語集・分類表の見直しに関して、進行状況および会員への協力要請があった。
(4)名和情報処理・広報委員会委員長からサーバーの老朽化に対応するため、新しい機器の購入が理事会で承認されたことが報告された。

審議事項

1. 庶務関係
平成18年度(2006年)予算案を原案の通り承認した。
2. 大会関係
平成20年(2008年)の次々期大会を青木克己教授(長崎大学熱帯病研究所)にお願いすることが承認された。
3. 新評議員として下記の12氏が推薦され、これを承認した。
荒木  潤(財団法人目黒寄生虫館・研究室長)
石渡 賢治(東京慈恵会医科大学熱帯医学講座・講師)
上村 春樹(長崎大学熱帯医学研究所病原体解析部門・講師)
嘉糠 洋陸(帯広畜産大学原虫病研究センター・教授)
川上  泰(麻布大学環境保健学部・講師)
桐木 雅史(獨協医科大学熱帯病寄生虫学教室・講師)
熊谷 正広(東京慈恵会医科大学熱帯医学講座・講師)
玄  学南(帯広畜産大学原虫病研究センター・教授)
二瓶 直子(国立感染症研究所昆虫医科学部・客員研究員)
廣松 賢治(福岡大学医学部微生物学免疫学教室・教授)
宮平  靖(防衛医科大学校国際感染症学講座・教授)
八木 欣平(北海道立衛生研究所衛生動物科・科長)
4. 会計監事の推薦
次期の会計監事として、小林富美恵(留任)、斉藤あつ子(新任)両氏が推薦され、了承された。
5. 小泉賞について
審査規定の改定が諮られ、受賞者の決定に関し、「第1回の投票により過半をえたものがなかった場合、2位以上のものについて再投票を行ない、その有効投票の最高投票数をえたものを受賞者と決定する」との理事会提案が了承された。この決定に従って再投票が開票され、第53回小泉賞は鳥居 本美(愛媛大学医学部寄生病原体学分野・教授)・坪井 敬文(愛媛大学無細胞生命科学工学研究センター・教授)の「三日熱マラリア伝搬阻止ワクチンの研究」と決定した。

その他

1. 竹内新理事長より、Parasitology International(PI)の刊行費問題も含め、学会の財政状況改善のため有薗理事と共に秋の各支部会に出席し、会員と議論したいとの意向が伝えられた。
2. 遺伝子組換えネズミマラリア原虫を用いた実験に関する文部科学省の見解について竹内 勤教授から説明があり、今後学術担当理事を中心に対応して行くとの方針が述べられた。
3. 金澤 保教授(産業医科大学)より、会員への広報活動に関する名誉会員からの要望が伝えられた。