平成20年度 夏期理事会議事録

平成20年度日本寄生虫学会夏期理事会

平成20年9月22日

慶大医学部

出席者:伊藤 亮、片倉 賢、野崎智義、渡辺直煕、竹内 勤、木村英作、有薗直樹、中西憲司、
鳥居本美、青木 孝(次期大会長)、奈良 武(次期大会事務局長)、宮平 靖(庶務委員) (順不同、敬称略)
欠席者:今井壮一、狩野繁之、名和行文、高岡宏行、藤崎幸蔵(順不同、敬称略)

定足数(委任状を含む)に達しており,理事会が成立した事を確認した上で議事に入った。

1. 大会関係
第78回大会(平成21年度)に関する準備状況報告が青木孝大会長より以下のように行われた。

 

  • 会期は平成21年3月27~28日、会場は法政大学市ヶ谷キャンパス。
  • また、プログラムの流れ、時間配分等、について説明あり、BPA選出の方法等について意見交換が行われた。特にWeb上で登録するのであれば,応募規定をしっかり作る必要がある事が指摘された。
  • 発表登録はUMINを使用する。
  • 次次期大会(第79回)伊藤 亮大会長より会期,会場について、平成22年5月20~21日に旭川市、大雪クリスタルホールで開催すると報告があった。

 

2. 庶務関係
以下の報告が行われた。

 

  • 会員数は739名と、やや減少した。
  • 会費納入率は、現時点では低いが、11月の第2回目の請求後には通常のレベルに復するものと思われる。
  • 故相川教授のご遺族のご寄付による済州島での国際熱帯医学・マラリア会議への若手のトラベルグラントの執行について、学会員からの寄付も加え、7名に授与した。
  • PI編集、出版に関するロイアリティの有薗編集委員長等よりの寄付,及び評議員の会費値上げにより,今年度は寄付の公募については見送る。

 

3. PI編集関係
以下の報告が有薗理事(編集委員長)より行われた。

 

  • 順調に投稿数は増えているが、採択の基準は厳しくしている。
  • 日本からの投稿数、アクセプト率は比較的高い。ヨーロッパからの投稿が増えて、国際誌になりつつある。

 

また、有薗理事の辞意表明に伴い、次期のPI編集委員長について若干の意見交換を行い、まず名和理事に打診する事が了承された。済州島においてエルセビア側との交渉も行う事も了承された。

4.  財政関係
竹内より財政関係について、以下の2項目の説明があった。

 

  • エルゼビアとの契約更改については、前述通りである。
  • 学会財政状況についても前述通りである。Editor-in-Chiefのロイアリティについては、扱いは新しい担当者の意見を聞かなければならないが、従来のように学会財政に寄付して頂かないと,財政が赤字になる可能性はある。

 

5. 学会構成、運営
功労会員設置について,竹内よりその意義、内規案の説明があった。これに対しては、種々の意見が述べられ、更に時間をかけて慎重に論議する必要がある事で一致した。まず、地方会レベルでの意見集約をしてほしい旨、竹内より発言した。

小泉賞選考規定について、前回大会時に青木前大会長より、現実に合致していない(例えば、申請課題の記載のスタイル等)との指摘があった。これに関し、竹内より、気がついてはいたが慣用でそうなっていた,との発言があった。これに関して、やはり規約としてきちんと改正すべきであるという意見が提出され、その方向を取る事に合意したが、当面次期大会の評議員会には間に合わないため、今回の論議の要点を青木次期大会長に伝え、可能であれば直近の申請から開始してもらう事とした。
その要点は、選考委員は推薦人とならない、及び申請に際しては、包括的なタイトルでも良いが、そのタイトルを表すようなスペシフィックな直近の論文の題名を列記してもらう、との2点である。これによって、桂田賞との区別はつけられるかもしれない。更に,理事会としては規約の叩き台を竹内が作成して、再度理事会にてメーリングリストを活用して,大体年末までに検討してもらうこととした。桂田賞との区別、差異についても 意見交換が行われた。

6. その他
各委員会報告

 

  1. プログラム委員会については狩野理事が欠席であったが、すでに青木次期大会長により次期大会に関連して活動状況が述べられた。
  2. 教育委員会については、岐阜大、高橋教授作成の医学教育における寄生虫学の現況に関するアンケート調査資料の報告に基づいて竹内より行われた。高橋教授は、このアンケート結果を医学教育関連のジャーナルへ投稿すると伝言された。
  3. 用語委員会については名和担当理事の活動報告が資料に基づき、竹内により行われた。
  4. 情報処理・広報委員会についても、同様、名和理事の報告を竹内が紹介した。
  5. 学術委員会については野崎担当理事より遺伝子組換え拡散防止措置の改訂版について、文部科学省ライフサイエンス課との交渉がまだ継続している旨が述べられた。日本寄生虫学会の学術指定団体への登録についても報告された。
  6. 国際交流委員会については、片倉理事より北大での集会企画に関して報告された。
  7. WFP、ICOPA関係
  8. 日本医学会関係については、渡邊理事より評議員会の報告,役員改選の結果報告があった。

 

以上
(文責 竹内)