平成26年度 総会議事録

平成26年 第83回日本寄生虫学会総会議決事項

開催日時 平成26年3月27日(土)12:30~13:50
開催場所 愛媛大学城北キャンパス共通教育講義棟C会場

総会に先立ち昨年の第81回総会以降にご逝去された田邉和裄評議員、小林昭夫名誉会員と林滋生名誉会員に対して黙祷を捧げた。

1.会務報告(太田理事長)

(1)会員動向
平成26年3月20日現在の会員動向について報告があった。会員数749名で前回総会時より10名の減少となった。

(2)第84回大会準備状況(小林富美惠次期大会長)
小林次期大会長より、会期は平成26年3月20日(金)、3月21日(土)の2日間とし、杏林大学三鷹キャンパスで開催されることが報告された。詳細については今後HPなどで広報する旨の発言があった。

(3)第85回大会大会長推薦
平成28年度の第85回大会は宮崎大学獣医学部堀井洋一郎教授を大会長として宮崎市で開催することが承認された。

(4)終身会員、評議員の推薦
終身会員として、青才文江評議員(千葉大学)、今井壯一評議員(日本獣医生命科学大学)、新評議員として、鈴江一友(群馬大学)、平井 誠(群馬大学)、田仲哲也(鹿児島大学)、_鴻堅(麻布大学)、野呂瀬一美(千葉大学)、小山浩一(北里大学)、三浦憲豊(米国NIH)、加藤健太郎(帯広畜産大学)の各正会員の推薦があり、いずれも承認された。

(5)学会賞審査経過報告(坪井敬文審査委員長)
第61回小泉賞は平山謙二教授(長崎大学)の「日本住血吸虫症のワクチン/薬剤開発を目指した免疫遺伝学的研究」に授与され、また第23回奨励賞は東京医科歯科大学(現千葉大学)の二宮(小畑)一茂特任助教の「好塩基球によって誘導されるM2型マクロファージによる消化管寄生線虫Nippostrongylus brasiliensisの感染防御応答」と東海大学医学部の牧内貴志助教の「貴殿の研究業績「Novel TPR-containing subunit of TOM complex functions as cytosolic receptor for Entamoeba mitosomal transport」に贈られることが、審査委員長の坪井敬文大会長より報告された。

(6)桂田賞受賞者の紹介(竹内勤日本予防医学協会理事長 坪井大会長代読)
本年度の第62回桂田賞は、「国内外におけるマラリア基礎研究の発展への貢献」により、故田邉和裄(示偏に行)大阪大学教授が受賞した旨の報告があり、坪井大会長から故田邉和裄夫人に賞状が贈呈された。

2.財務関係(太田理事長)

(1)平成25年度決算報告
平成25年度の一般会計ならびに特別会計について、資料を基に理事長から説明があり、決算書は2名の会計監事(青才会員、川合会員)により監査を受けた旨の報告があり、審議の結果、平成25年度決算書は満場一致で承認された。

(2)平成26年度予算案について
平成26年度予算案について、理事長より説明があった。Elsevier社への支払いが大幅に削減されたたこと並びにRoyalty feeが1万ユーロに増額されたことから、学会会計の破綻は回避されたが、PI誌の田邊先生追悼特別号の刊行補助、日本医学会連合加盟負担金などのあらたな支出項目があり、結果として360万円ほどが次年度への繰越金となることが報告された。審議の結果、平成26年度予算案は原案通り承認された。

(3)寄生虫学関連4研究団体への開催補助金の交付について
第12回分子寄生虫・マラリアフォーラム、第22回分子寄生虫ワークショップ、第8回蠕虫研究会、第7回寄生虫感染免疫研究会に対して開催補助金を交付したことが報告された。

3.役員選挙について

本年度は役員(理事、プログラム委員、教育委員)および小泉賞・奨励賞選考委員の改選時期に当たっており、理事長より選挙日程案が示され、前日の理事会で設置が承認された選挙管理委員会(委員長松本芳嗣理事、委員丸山治彦理事、久枝理事、赤尾庶務委員)の下、実施する旨の説明があった。

4.編集関係について

名和機関誌編集長より、PI誌の刊行状況について資料を基に報告があった。IFは過去最高になったが引き続きIFをあげるためにも優れたreview articlesが必要であり、会員のいっそうの協力を期待する旨の発言があった。

5.その他

(1)各種委員会規定の制定について
理事長より、これまで明文化されていなかった各種委員会の設置規定並びに細則が理事会において承認された旨の報告があった。詳細についてはHPに掲載する旨発現があった。

(2)学会活動における利益相反マネージメントの徹底について
学会活動における利益相反マネージメントの重要性が理事長より説明され、今後の学会発表ではCOIを発表時に開示することを義務づけることが報告された。

(3)各種委員会報告
プログラム委員会(坪井委員長)より、領域の変更について説明があった。国際交流委員会(五十嵐委員長)からはICOPA2014の抄録登録の締切時期などについて、教育委員会(福本委員長)からは医学部における寄生虫学教育実態調査結果について説明があった。

(4)寄附金について
故矢野千葉大学教授責任編集のAsian Parasitology 収益金を学会へ寄付したい旨の申し出が青才文江評議員からあった旨の報告があり、理事長から感謝の言葉があった。

(5)ICOPA2014トラベルグラントについて
オーストラリアで開催されたICOPA以降にBPAを受賞した会員を対象にトラベルグラントを設けるので、対象者は積極的に応募するように理事長から依頼があった。詳細は学会HPを参照するよう理事長から発言があった。

以上。

(文責 事務局庶務委員)