平成25年度 夏期理事会議事録

平成25年度日本寄生虫学会夏期理事会議事録

開催日時:平成25年8月1日(木)12:00~15:00
開催場所:東京医科歯科大学M&Dタワー16F 小会議室3

出席者:五十嵐郁男、板垣 匡、太田伸生、小林富美惠、斎藤あつ子、坪井敬文、名和行文(機関誌編集長)、久枝 一、平山謙二、福本宗嗣、堀井俊宏、松岡裕之、松本芳嗣、丸山治彦、善本知広(五十音順、敬称略)
欠席者:北 潔
オブザーバ:赤尾信明(庶務委員)

太田理事長より、定刻になったので平成25年度夏期理事会を開催する旨の挨拶があり、1名の理事から欠席の連絡があったが、定足数を満たしており、理事会の成立が確認された。

前回春期理事会の議事録の確認の後、審議を開始した。

【審議事項】

1.会務関係

(1)団体会員の取り扱い
平成25年1月に更改されたElsevier社との新しい契約上、これまで団体会員に送付していた冊子体については今後機関購読契約となり、別途契約が必要となったことに伴い、団体会員の取り扱いについて協議した。その結果、今年度は事務局に送られてくる冊子体の残部から団体会員に寄贈として送付することとするが、次年度以降については各団体において機関購読するかどうかの判断をしてもらうよう「お知らせ」の手紙を送付することとした。また、科学技術振興機構へは従前通り事務局から無償にて送付を継続することとした。

(2)各種委員会規定細則の制定
これまで、日本寄生虫学会内に設置されている各種委員会の設置に関する規約がない現状に鑑み、各種委員会の現状をふまえて設置規定の整備を行いたい旨の発言が太田理事長よりあった。
これについて各理事から意見が述べられ、以下のような合意が得られた。

  1. 「日本寄生虫学会の各種委員会の設置に関する規定(案)」第2条を以下の文言とする。
    本会に、以下の委員会を設置し、それぞれに担当理事をおく。
  2. 現在設置されている委員会の細則については、事務局でひな型を作り各担当理事がそれぞれの委員会の担当分野内容に合わせて修正することとする。
  3. 平成26年に実施される予定の次期理事選出選挙までにこれらの規定を整備する。
    以上の合意をふまえ、細則規定の最終案を次回総会に提案できるよう継続審議とした。

(3)会計年度の変更について
現在の会計年度(1月1日に始まり12月31日に終わる)は竹内前理事長のもとで理事会に提案され総会で了承された経緯があるが、施行後4年を経過し,いろいろと不都合が生じていることが太田理事長から報告され、通常の会計年度(4月から翌年3月末)に戻してはどうかとの提案があった。これに対して、各理事よりさまざまな意見が出されたが、次期のあたらしい理事会発足時(平成27年度)から移行できるように規約改正等の準備を進めることで意見が一致した。
ただし、会計年度を変更した場合でも、4月に開催される学会には3月まで学会員であった学生会員は会員資格継続なしに発表できるようにすることが理事会の申し合わせ事項として確認された。

【報告事項】

(1)会員動向
平成25年7月30日現在の会員動向について太田理事長より説明があった。会員数の集計に誤りがあるとの指摘が久枝理事よりあり、修正の上、議事録に記載することとした。また、JSTは会費納入団体ではないので、団体会員扱いを取りやめることとした。

(2)第83回大会準備状況について
坪井理事(次期大会長)より、資料を基に説明があった。9月に大会HPを立ち上げ、大会情報を会員に広報できるよう現在準備中であることが報告された。また、演題領域についても第82回大会とほぼ同様の領域区分を予定しているが、疫学・生態学でひとつの領域とすることがプログラム委員会で了承されており、今後、演題領域の変更については次期のプログラム委員会で検討を重ねていくことになると思うとの説明があった。
また、BPAについては自薦とし、採否についてはプログラム委員会で決定することとしたい旨の発言があった。

(3)第84回大会開催(次次期大会長)について
以前の持ち回り理事会での審議通り、第84回大会の大会長として小林富美惠理事(杏林大学)を推薦したい旨の発言が太田理事長からあり、第83回大会の評議員会、総会に諮ることを全会一致で承認した。

(4)学会機関誌Parasitology Internationalの編集・刊行状況について
名和編集長より、資料を基にParasitology Internationalの刊行状況について説明があった。2012年のIFが2.302と過去最高となったこと、2013年度内に2号のSpecial issuesの発刊が予定されていること、2014年度にはさらに2号のSpecial issuesを予定していることが報告された。
また、12月末で任期の切れる鈴木副編集長の後任人事について、機関誌運営委員長から機関誌運営委員会に推薦出来るよう人選を進めていることが報告された。

(5)財務関係
次期大会事務局と各支部から申請のあった大会開催補助金についてはすべて送金を済ませたことが理事長より報告された。
以下の4研究会(分子寄生虫マラリア研究フォーラム、蠕虫研究会、寄生虫感染免疫研究会,分子寄生虫ワークショップ)の開催支援については来年度より請求に基づいて総額50万円をめどに実施することとし、申請は各支部会開催補助請求も併せて2月締切で公募とすることが了承された。また、補助金額については,研究会参加人数×単価を原則とし、単価については今後さらに調整することとなった。

(6)ICOPA2014について
五十嵐理事からプログラムについての日本側からの提案をICOPA2014事務局に送り、先週返事が戻ってきたことが報告された。今後正式な提案があり次第会員に周知する旨発現があった。
また、ICOPA2014への国内からの若手研究者の参加を奨励する意味から、トラベルグラントを実施したい旨、理事長から発言があり、これについて種々議論を行った。その結果、おおよそ次のような意見が交わされた。
1)グラントを出来るだけ自由に使えるよう、グラントの名称を替えてはどうか
2)BPA受賞者にグラントを与えてはどうか
3)総額100万円程度の予算を計上してはどうか
その後、太田理事長より、トラベルグラント予算の裏付けとなる特別会計については出来るだけ希望に添う形で実施できるよう理事長として努力する旨の発言があった。

(7)その他
堀井理事から、Plasmodium knowlesiの和名がないので非常に不便を感じている。用語委員会で早急に和名を検討してもらえないかとの発言があった。これに関して各委員より、P. knowlesi以外にも和名がない寄生虫が多々あることが指摘され、用語委員会として早急にこの問題について対応するよう要請があった。
また、小林理事より、学会HPの英語版の更新が全くなされておらず、掲載されている情報が古いので、情報処理委員会で早急に対応してもらいたい旨の発言があった。これに関して平山担当理事より、現在HPの更新を計画中で、この中で対応したい旨の発言があった。
その後、太田理事長より、閉会の挨拶があり、午後3時に2013年度夏期理事会を終了した。

理事会終了後、松岡理事より春期理事会議事録の内容に誤りがあることが指摘され、修正することとした。