平成22年度 春期理事会議事録

平成22年度春期理事会 議事録
平成22年5月19日(水)12:00~
旭川市神楽市民交流センター

出席者:五十嵐郁男、太田伸生、片倉 賢、金澤 保、狩野繁之、木村英作、高橋優三、鳥居本美、平山謙二、野崎智義(五十音順、敬称略)
欠席者:北 潔、中西憲司、松岡裕之(五十音順、敬称略)
オブザーバー:名和行文(PI編集長)、伊藤 亮(第79回大会大会長)、石渡賢治(次期大会事務局長)、赤尾信明(庶務委員)(順不同、敬称略)

太田理事長より、出席者が定数を満たしており、理事会が成立したことを確認した旨の発言のあと議事に入った。

報告事項

  1. 前回夏期理事会議事録内容について、持ち回り理事会で承認されたので、学会HPに掲載した。
  2. 伊藤大会長から、第79回大会の実施概況について報告があった。
  3. 石渡賢治次期大会事務局長より、第80回大会の準備状況について報告があった。第80回大会は平成23年3月29日、30日の両日に渡り、東京慈恵会医科大学西新橋校舎において行う。前日に理事会、各種委員会、サテライトミーティングを予定している。懇親会は平成23年3月29日午後6時から東京プリンスホテルで開催予定。
    尚、第80回大会は第22回臨床寄生虫学会との合同大会として開催することとし、80周年を記念してreview talkを企画している。また、すべて口頭発表とし、会場数は5会場を予定。
  4. PI編集状況について名和編集長より報告があった。
    全体の投稿数が初めて300論文を超えたが日本や北米からの投稿数が少ない。今後、年間発行号数が増える可能性がある。また、インパクトファクターが2.0を越えた。これをさらに伸ばすためには優れたreviewや特集号を組んでいかねばならないので、更に会員の協力をお願いしたい。
  5. 各種委員会報告

国際交流委員会

狩野理事より以下の報告があった。第17回日独原虫シンポジウム(平成23年9月12日~16日。大会長吉川尚男 奈良女子大学教授)が開催される。また、第50回韓国寄生虫学会大会(ソウル)において太田理事長が記念講演を行った。更に、第12回世界寄生虫学会ICOPA�において日本人研究者によりいくつかのシンポジウムが企画されている。
また狩野理事より、日米医学協力研究会寄生虫専門部会が平成23年1月10日から国立感染症研究所で開催される予定であるとの報告があった。これに関して平山理事より、アジアか地域からの研究者招聘についての説明があり、各理事から質疑があった。

教育委員会

高橋理事より、新委員長に福本鳥取大学教授が就任したと報告があった。また、寄生虫学教育に関するアンケート調査成績を纏めた結果を医学教育学雑誌に投稿し、掲載された旨報告があった(内容については寄生虫学会HPに掲載済み)。また、Web上で大学院レベルの講義を行うチュートリアルシステム(岐阜大学楽位置楽The Tutorial)を用いた教育について、本年度はマラリアについてのオリジナルシナリオを作製する予定であるので、学生会員に周知して欲しい。またチューターとして参加してくれる教員を募集している。

学術委員会

野崎理事より報告。「遺伝子組換え生物等の二種使用にあたって執るべき拡散防止措置等を定める省令」について学会として意見を集約してパブリックコメントを文科省に提出した。

プログラム委員会

鳥居理事より報告。BPAについて年齢制限やプレゼンテーション方法について議論し、今学会のプログラム編成に反映させた。BPAについては、その審査基準や選考方法について議論があった。また、BPA受賞者については学会HPに掲載することとし、過去の受賞者については情報処理委員会委員長より過去の大会長に問い合わせをすることとなった。

協議事項

  1. 次々回大会について
    種々協議の結果、中西憲司兵庫医科大学学長(免疫学・医動物学教室併任)を第81回大会長に推薦することとし、評議員会、総会に諮ることとした。
  2. 平成21年度決算報告ならびに平成22年度予算案について
    太田理事長より、平成21年度の決算について説明があり、2名の会計監事による監査が行われた旨報告があった。これについて各理事より質疑があった。特に学会財務状況を改善するための方策について議論され、会費滞納者に対する除籍ルールの確立、納付率向上のための方策について議論が行われた。学会収支状況については随時学会員に現状報告を行い、財務改善に向けた取り組みを行うこととなった。
    次いで、平成23年度予算案について理事長より説明があり、質疑応答の結果、評議員会および総会において審議に附することを了承した。
  3. 功労会員設置について
    かねてから継続審議となっていた功労会員制度について意見の交換が行われた。その結果、現理事会では功労会員の設置は時期尚早であるとの結論に至った。
  4. 小泉賞、奨励賞審査規定ならびに評議員推薦選考内規改定について
    太田理事長から、現行の審査規定、選考規定の問題点ならびに、その改定案について説明があり、文言の修正については了承されたが、審査委員の選考方法については夏の理事会までに、論点を整理することとなった。
  5. 会員種別について
    太田理事長より、現行の会則における会員種別の問題点について説明があり、その後、質疑を行った。その結果、現在、付則においてのみ記載されている外国人会員を廃止し、これを正会員とし、また、同様に学生会員種別を、「正会員のうち、学部学生あるいは大学院生、あるいはこれに準ずる資格のあるものをいう。但し、卒業あるいは就職などによりその資格を失った場合には、学生会員としての資格を失い、直ちに学会事務局に届けるものとする」とし、会則第4条第5項)に明記することとする。
  6. 会則における編集長および編集委員関連の条文改正について
    名和PI編集長より、会則内における編集長ならびに編集委員の規定について、その問題点について説明があった。各理事から種々意見が出され、会員種別を含め、早急に事務局において会則の改定案を作製し、理事会で諮ることになった。また、太田理事長より、この問題については広く学会員からも意見を求めるため、学会HP上に会則改定案を掲載してはどうかとの発言があった。
  7. 会計監事の推薦については、理事長から提案のあった、小林富美恵会員(杏林大学)と青才文江会員(千葉大学)の2名を推薦し、評議員会と総会に諮ることを了承した。
  8. 新名誉会員と新評議員の推薦
    推薦のあった新名誉会員2名について理事会で審議し、評議員会と総会の承認を受けることを了承した。また、新評議員8名についても推薦内規を満たしており、理事会として評議員会に報告することを了承した。新名誉会員候補者
    石井 明、鈴木 守

    新評議員
    五十嵐 慎(帯広畜産大学)、井上 昇(帯広畜産大学)、遠藤 弘良(東京女子医科大学)、竹尾 暁(愛媛大学)、永宗喜三郎(国立感染症研究所)、久枝 一(群馬大学)、松本 淳(日本大学)、横山直明(帯広畜産大学)、以上8名

  9. 国際微生物学協会連合大会IUMS2011について
    平成23年夏に札幌で開催されるIUMS2011について、学会として予算支援するかどうかについては夏期理事会で更に審議することとなった。
  10. ICOPAトラベルグラントについて
    太田理事長から提案のあったICOPAトラベルグラントについて審議の結果、対象者を10名、支給額はひとり10万円とし、支給要件についても緩和することとし、学会HPならびにメーリングリストで公募することとなった。
  11. 会員名簿の発行について
    前回発行から6年が経過し、記載内容が古くなったため新しい会員名簿の発行を計画している旨、理事長から発言があった。しかし、個人情報保護法との兼ね合いから発行には慎重な配慮が求められるという意見があり、その発行形態(紙媒体や電子媒体)を含め今後さらに検討することとなった。